CLIC/CLIC-T
第3回緩和ケアチームのための小児緩和ケア教育研修
緩和ケアチームのための小児緩和ケア教育研修(2015年度)
(CLIC-T; Care for Life-threatening Illnesses in Childhood for palliative care Team)
近年、医療の現場では、生命を脅かす病気に慨した患者と家族の苦痛を緩和し、Quality of Life を改善する取り組みとして「緩和ケア」の重要性が広く理解されつつあります。一方、小児医療の分野では、成人とは異なった小児の特性に合わせた緩和ケアの提供が求められますが、これまで「小児緩和ケア」に関する基本的知識や技術を身につける機会が乏しく、「緩和ケア」を必要とする小児患者とその家族の不利益を生じてきました。
こうした背景を受けて、わたしたちは小児科医を対象とした「小児科医のための緩和ケア教育プログラム(CLIC: Care for Life-threatening Illnesses in Childhood)」を開催してきました。一方で、成人緩和ケアに従事する医療者の方々からも同研修会への参加のご要望をいただきました。小児緩和ケアに 対するニーズが高まっていることを感じながらも、研修内容が小児科診療経験を必要とすることもあって、心苦しくもお断りするケースが数多くありました。
また平成24年には「がん対策推進基本計画」の改定が行われ、「小児がん」も重点的課題として挙げられました。その中では、小児に対する緩和ケアを含んだ専門家による集学的医療の提供や、患者とその家族に対する心理社会的な支援も取り組むべき施策のひとつとされています。すでに緩和ケアの専門職に対して、小児緩和ケアに関するコンサルテーションが多く寄せられていると聞き及びます。こうした経緯を受け、緩和ケアチームに所属する医師、看護師、心理士、MSWなど、さまざまな専門職の方々を対象とした、小児緩和ケアについての研修会を開催することとなりました。
小児緩和ケアの概説、子どもの疼痛緩和、死が近づいたときのケアからビリープメントケアまでを含み、小児の特性に合わせた、子どもと家族を中心とした緩和ケアについて学んでいただくよい機会になるかと思います。多くの方々のご参加をお待ちしております。
主催 : 日本緩和医療学会
本プログラムの特徴
- 1日集中型のセミナー形式
- 小児の特性に配慮した内容となっている
- 事例に基づいた実践的かつ双方向的なレクチャーを行なう
- 小グループでの検討を取り入れている
- 小児緩和ケアへの造詣の深いファシリテータを配置している
- 他施設の緩和ケアチームメンバーとの交流ができる
日 時
2016年1月10日(日)
会 場
ウインクあいち 1202号室
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
費 用
15,000円(会員)、18,000円(非会員) ※弁当代1,000円含む
※尚、ご入金後にキャンセルされた場合、ご返金いたしかねますので何卒ご了承下さい。
募集人数
100名
宿 泊
各自でご手配をお願い申し上げます
応募資格
1) がん診療拠点病院あるいはそれに準ずる病院の緩和ケアチームに所属する専門職
2) その他、緩和ケアに従事する医師、看護師、心理士、MSW など小児がん診療の経験の有無は問いません。
申込方法
募集を締切ました
申込締切
2015年12月18日(金)17:00
※緩和ケアチームのための小児緩和ケア教育研修修了者には、日本緩和医療学会より修了証が授与されます
■タイムスケジュール(案)
- 09:30~10:00 受 付
- 10:00~10:15 開始の挨拶・イントロ
- 10:15~11:15
小児緩和ケア概論 - 11:15~11:25 休 憩
- 11:25~12:35
疼痛の評価と治療 - 12:35~13:20
昼 食 - 13:20~14:50
小児医療と倫理 - 14:50~15:10
コーヒーブレイク - 15:10~16:10
死が近づいたとき - 16:10~17:10
ビリーブメント - 17:10~17:30
修了式
※諸事情によりスケジュール変更の可能性がありことをご理解下さい。
ただし、開始・終了時刻の変更はありません。