教育セミナー
第38回教育セミナー(2024年度)
日本緩和医療学会 教育・研修委員会では、日本緩和医療学会教育カリキュラムに基づき、学会員の緩和医療に関する能力の向上と生涯学習のために教育セミナーを開催いたします。参加者にはセミナー修了証を交付いたします。皆様奮ってご参加ください。
主催 : 日本緩和医療学会
日 時
2025年2月2日(日)10時 ~ 17時
会 場
Zoomミーティングを予定しております
費 用
会 員:5,000円
非会員:6,000円
※尚、ご入金後にキャンセルされた場合、ご返金いたしかねますので何卒ご了承ください。
参加資格
日本緩和医療学会 会員、および非会員
かつ、下記の「参加要件・修了証発行要件・注意事項」に同意いただける方
【参加要件】
参加に必要な設備、通信環境はご自身でご準備ください。PCでの参加を推奨しております。
Zoomにログインする際は「お申込み時」と同じ「メールアドレス」「お名前」でご入室ください。
Zoomのログ(入退室記録)により出欠確認を行います。
※お申込み時の情報と異なっている場合、出欠ログの照合が困難となり、修了証が発行できない場合がございますのでご注意ください。
ご使用されるメールアドレスは個人のものに限定させていただきます。
※ご所属先の共有アドレスなどでのお申込み、ご参加はお控えください。
【修了証発行要件】
修了証をご希望の場合は10時~閉会までの全日参加が必須条件です。
遅刻・途中退室された場合、修了証は発行いたしませんのでご注意ください。
(第32回以降、WEB開催の教育セミナーは全日参加が必須条件となります。)
※万が一動作不良等により誤ってZoomから退室してしまった場合は、落ち着いて速やかに再入室してください。ただし長時間退室されていた場合、いかなる理由でも修了証は発行いたしません。
※セミナー終了後にログの照合を行い、修了証を発行いたします。お電話やメールでお問合せいただいても発行の可否については回答できません。
※ログの照合にはお時間を頂戴いたしますため、修了証発行については郵便が到着するまでお待ちください。
【注意事項】
当日のご参加にあたりまして「ZOOMのQ&A機能でのご質問方法について」を事前にご参照ください。
当日、参加者様ご自身のシステムトラブルについては学会側で対応いたしかねますこと、ご了承ください。Zoomの公式ページでテスト参加が可能ですのでご利用ください(Zoom公式)。
1つの画面を申込された2名で視聴される場合、当日登録した1名のみが修了証が発行できます。
必ず個別に視聴してください。
セミナー終了後、1ヵ月程度でお手元に修了証・領収証を発送予定です。
【日病薬病院薬学認定薬剤師制度の単位について】※希望者のみ
希望する薬剤師の方へ単位付与を予定しております。
日病薬病院薬学認定薬剤師研修支援システム(HOPESS[ホープス])を利用します為、単位が承認され次第、詳細を改めてご案内致します。
・受講者管理方法は「研修会レポート」にて実施予定です。
・制度やHOPESSのアカウントに関する事項は当会ではお答えできません。開催前に日本病院薬剤師会(https://www.jshp.or.jp/)にお問い合わせください。
申込方法
申込期間
2024年9月2日(月)10:00から2025年1月23日(木)17:00まで
入金期限
2025年1月23日(木)まで
セミナー資料
事前にセミナー資料をメールにてお送りします。1月28日(火)までに案内が届かない場合は事務局へお問合せください。
タイムテーブル
- 10:00~10:05
開会の挨拶
松本 禎久(教育・研修委員会 委員長) - 10:05~10:50
痛みの仕組みとオピオイド鎮痛
金井 昭文 先生(北里大学医学部新世紀医療開発センター・疼痛学)
がん疼痛と非がん疼痛では仕組みが異なり,オピオイド鎮痛薬(OA)は前者に有利で後者に不利になる.今回,痛みの構造を図示し,その差異と理由を解説する.一個人において,内因性オピオイドが変動するため,OA(外因性オピオイド)作用は一様ではなく,OA投与後に痛みが増強することは稀ではない. - 10:50~10:55 休憩
- 10:55~11:40
irAEマネジメントにおける患者コミュニケーション
中村 理恵子 先生(大阪市立総合医療センター 看護部)
がん薬物療法の中でも免疫チェックポイント阻害薬の進歩はめざましく、様々ながん種、幅広い治療時期に使用されるようになっています。本セミナーでは免疫チェックポイント阻害薬の特徴を踏まえた患者支援について、コミュニケーションをキーワードに看護師の立場からお話します。 - 11:40~11:45 休憩
- 11:45~12:30
緩和医療における倫理的推論のスキル
板井 孝壱郎 先生(宮崎大学医学部)
緩和医療においては様々な倫理的ジレンマに遭遇し、現場スタッフの苦悩はとても深いと思いますが、臨床の倫理問題にいかにアプローチすべきか、今回は特に鎮静をめぐる倫理的ジレンマについて、根拠(reason)に根差した倫理的推論(ethical reasoning)のスキルについてお話しします。 - 12:30~13:30 お昼休憩
- 13:30~14:15
エビデンスに基づいた終末期がん患者の口腔ケアの実践
下郷 麻衣子 先生(国立病院機構京都医療センター 歯科口腔外科)
終末期がん患者では口腔乾燥やカンジダなど重度の口腔トラブルがよくみられ、生活の質(QOL)や死の質(QODD)を著しく低下させる。また、生命予後が限られているため、通常の口腔ケアと異なるアプローチが必要とされる。そこで、最新のエビデンスに基づいた口腔ケアの実際について紹介する。 - 14:15~14:20 休憩
- 14:20~15:05
呼吸困難にどう対応する~呼吸困難ガイドラインを踏まえて~
山口 崇 先生(神戸大学医学部附属病院)
呼吸困難は、緩和ケアの対象となる様々な疾患において合併頻度が高い症状であり、QOL低下と関連するなど、患者やその家族に苦痛をもたらす症状です。本講演では、“進行性疾患患者の呼吸困難の緩和に関する診療ガイドライン 2023年版”の内容を解説し、今後の課題に関してお話しいたします。 - 15:05~15:10 休憩
- 15:10~15:55
不安を生きる~緩和領域における「不安の臨床」~
加藤 真樹子 先生(大分県厚生連鶴見病院)
不安とは不確実な脅威に対する心理的反応であり、日常に広がっています。緩和領域では患者の不安は、がん罹患という現実の脅威、痛み、治療と強く関連するといわれていますが、今回は死を前にしたときの不安、「喪失」と深く関わる心の痛みを伴う不安に焦点をあて、理解と対応を考えます。 - 15:55~16:00 休憩
- 16:00~16:45
苦痛緩和のための鎮静に関する最近の話題
森田 達也 先生(聖隷三方原病院)
本発表では、苦痛緩和のための鎮静がlast resort(最終手段)とみなされていた1990年代からみて、近年、「穏やかな(自分の希望する)死を達成するための手段」とされる考えが登場している状況を説明します。多様な考え方を知り、さて、何が善なのかと思いを巡らすきっかけになってもらえればと願います。 - 16:45~16:55
閉会の挨拶
鳥崎 哲平(教育セミナーWPG員長)