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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.91
日本緩和医療学会ニューズレター
May 2021  91
学会印象記
日本臨床腫瘍薬学会学術大会2021
岩手県立大船渡病院 薬剤科
日本臨床腫瘍薬学会学術大会2022 実行委員長
小笠原 信敬

 一般社団法人日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)は、がん薬物療法に関わる様々な人々が協働・連携してがん医療の発展や公衆衛生の向上に寄与することを目的とした学会であり、薬剤師を中心に2021年3月現在で約4,300名が学会員として登録されております。
 本学術大会では、「ONE TEAM 〜がんに立ち向かう心を一つに!〜」をメインテーマとし、幕張メッセにおいて2021年3月6日〜7日の開催を目指しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染状況の動向などを踏まえ、完全オンライン形式に変更となりました。オンラインとなっても特別講演4題、27シンポジウム、200超の一般演題などの大変充実した内容で企画され、会期中は3,500名を超える参加登録があったとのことです。
 私は、シンポジウム「新型コロナウイルス感染症流行下におけるがん診療」の座長を担当させていただきましたが、がん腫別の対応と薬剤師の関わりという難しいテーマについて、秀逸な演者の先生方が上手にまとめて下さり、私自身とても勉強になりました。今回はシンポジウム単位で“いいね”ボタンによる評価システムが構築されており、オンデマンド配信終了後にベストシンポジウムを発表する取り組みも大変興味深いと感じました。因みにベストシンポジウムには、「がん患者の糖尿病をどう診るか〜薬剤師としてのサポート方法〜」が選ばれました。
 市民公開講座はYouTubeで配信され、「病院薬剤師、薬局薬剤師に期待すること」と題して、特定非営利活動法人がんノート代表の岸田徹先生からの特別講演の後、薬剤師の活用法についてパネリスト間で意見交換がなされました。多くの市民の皆さまに届いていることを祈ります。
 次回の学術大会は、「Get Over !!〜さあ、今こそ新しい道を切り拓こう〜」をメインテーマに掲げ、2022年3月12日〜13日に仙台国際センターにてハイブリッド形式で開催予定となっております。集合開催には未だ厳しい状況が続いておりますが、杜の都にて活発な議論が交わされることを祈りつつ、この文章を閉じさせていただければと思います。

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