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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.92
日本緩和医療学会ニューズレター
Aug 2021  92
委員会活動報告
第3回九州支部学術大会
第3回九州支部学術大会
大会長 笹良 剛史



 九州支部では、2020年当初には沖縄で2日間の日程で第3回九州支部学術大会を現地開催する予定でした。COVID-19の影響で中止後、ハイブリッド方式を含めいろいろ検討しましたが、今年の2021年11月20日に完全WEB開催することになりました。先日そのホームページ立ち上げと演題募集が始まりました。(ポスターは沖縄らしさを少しでも感じてもらいたくて、海亀です)
 九州支部大会のテーマは「今ここで、いのち、こころ、暮らしをHugする」です。
 がんを抱える患者さんや高齢者の命、心、暮らしを抱きしめる様にしっかりサポートできる様になりたい、との思いからですが、実際に命、心、暮らしをしっかり大切にするためには、患者さんや家族の苦しみや希望、人生の物語に耳を傾けた上で、支えるための多職種による数々の技術、知恵と工夫と思いやりの心、絆が必要です。
 現在、九州支部では、感染者数の多い沖縄や福岡など人の流れを止められない地域では患者数が多く、面会制限が続き、本当に命、心、暮らしを満足できる様に支えるのは大変な局面を経験しました。九州でも緩和ケア病棟がコロナ病棟に転用された施設もあり、急性期病院もそれを支える在宅医療、介護施設も厳しい現状がまだ続いていますが、オンライン診療やICT連携、WEB勉強会などコロナ禍だからこそ始められたことや発展したこともあります。
 今回の支部学術集会では、残念ながら実際に集まってハグすることはできませんが、患者や家族を支え関わる我々支援者も含めて温かくお互いハグできる様な医療、介護、地域連携の多職種が集う学びの場にしたいと考えています。大会テーマに沿って、いのち(生物学的な命、命の教育)、心の問題、苦しみを抱える人のケア、暮らしのケア(離島での緩和ケア、認知症、コロナ禍での地域連携)などのテーマについて、一般演題はもちろん、九州を代表する各分野のエキスパートによるシンポジウムのほか、意思決定やナラティブとマインドフルネス・コンパッッションに関する教育セッション、そして臨床倫理やエンゼルケア、リンパ浮腫対策などのオンデマンドプログラムなども準備しています。会議や学会では正式な話し合いの後の休憩時間や雑談時に本音と聞きたいことが満ち溢れてくる体験は皆さんあると思いますが、ざっくばらんに話ができるケアカフェ(ワールドカフェ)を公募によるテーマで開催し、参加者みんなで懇親会も兼ねて楽しむ交流プログラムにしたいと思い準備中です。九州支部以外の全国の皆様もどうぞご参加下さい。

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