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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.89
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2020  89
監事就任挨拶
監事就任の御挨拶


洛和会丸太町病院
院長 細川 豊史


 役員改選に伴い、引き続き監事に就任致しました洛和会丸太町病院院長の細川です。当学会では、2010年から理事、2012年から3期、6年間、理事長を務めさせていただきました。この間、本学会の各種委員会の役割の細分化・明瞭化、専門医制度の客観・明瞭化、学術大会プログラムの連続性の維持、市民参加のイベント開催企画などに参画、また、厚生労働省の「がん等における緩和ケアの更なる推進に関する検討会」の構成員、「がん対策推進協議会」委員などを務めさせていただき、第2期がん対策推進基本計画、第3期がん対策推進基本計画の作成や、非がん疾患に対する緩和ケアの導入などにも関わらせていただきました。一昨年、京都府立医科大学退官後、名誉教授として、一部の大学業務に携わる一方、現職の洛和会丸太町病院・院長となり、コロナ禍の中、第一線現場の責任者として奮闘しております。幸い、奇跡的に院内の職員、患者の感染は今までありませんが、発熱外来では、100人以上のPCR陽性者の対応に追われてきました。
 そういった毎日の中で、週2〜3日のペインクリニック外来で35〜45人/日程度を診ていますが、緩和ケアを必要とする“がん”患者さんも多くおられます。“がん”患者さんの痛みには、①がんそのものによる痛み、②“がん”治療による痛み、③“がん”や“がん”治療と直接関係のない痛みがあります。その中で、化学療法や放射線治療後の痛みを訴える患者さん、つまり、“がん”患者さんの②“がん”治療に伴う痛み、を持つ患者さんに、①“がん”そのものによる痛みに準じたオピオイド処方がなされ、不幸なことに、受診時すでにオピオイド依存になっておられる方が後を絶ちません。当学会の会員の皆様には、②、③の痛みには、“非がん性慢性疼痛”治療が原則であることを再確認し、正しい診断と適切な麻薬処方により、“がん”患者さんに福音をもたらして下さることを祈念いたします。

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