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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.89
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2020  89
理事就任挨拶
理事就任のごあいさつ


琉球大学病院 地域・国際医療部
中島 信久


 このたび、皆さまのご支援により、理事を務めさせていただく機会を賜りました。心より感謝申上げます。
 私は21年間の外科医生活を経て、緩和ケアを生業とするようになって12年目となりました。「治療医」の時も「緩和ケア医」になってからも、「(抗がん)治療と(緩和)ケアのバランスをとること」の難しさと大切さを日々感じながら、①:「いつでもどこでも切れ目のない緩和ケア」の提供と②:「がん治療と緩和ケアの統合」による「早期からの緩和ケア」の実践という2つのテーマの実現に努めてきました。
 これまで、2010年からの8年間、4期にわたり理事として活動させていただきました。1、2期目はニューズレター委員会の委員長として、従来の紙媒体からWEB配信への変更を行いました。3期目は将来構想委員会の委員長として、長年の懸案事項であった理事・代議員選挙方法の変更などの取り組みを行いました。4期目はガイドライン(GL)委員会の委員長として、この委員会をGL統括委員会に改組し、本学会が刊行する7つのGL関連刊行物の作成や普及啓発の統括を図りました。
 2017年に東北大学から琉球大学に異動してからの2年間は、“新たな地元”である沖縄で腰を据えて、①に関して「地域における緩和ケア」の普及啓発に“オール沖縄”で取り組んできました。②に関しては琉球大学病院が欧州臨床腫瘍学会(ESMO)のESMO-DCというプログラムにわが国の大学病院として初めて認定され、これをもとに「がん治療と緩和ケアの統合」の実践を“オール沖縄”で行う礎を築きました。これらの取り組みをもとに「地域が国を変える!」を目指していきたいと思います。
 理事5期目となる今期はGL統括委員会の委員長を再度拝命しました。日本医学会連合や日本癌治療学会のGL統括の事業などにも従事していることから、各学会との連携のもとに横断的なGL作成体制を整備すること、GLの普及啓発のもとにエビデンスに基づいた緩和ケアの実践が地域単位できるようにすること、さらには患者・家族が緩和ケアに関連する適切な情報をタイムリーに受けられる体制を整備することについて、各学会・団体と協働して取り組み、医療者、国民の双方にとって緩和ケアがより身近なものになるようにしたいと思います。
 今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

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