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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.89
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2020  89
理事就任挨拶


奈良県立医科大学附属病院 緩和ケアセンター
四宮 敏章


 奈良県立医科大学附属病院 緩和ケアセンターの四宮敏章と申します。
 今回初めて、理事をさせていただくことになりました。
 よろしくお願いします。
 専門は心療内科医です。
 サイコオンコロジー学会にも所属させていただき、理事も長年務めさせていただいています。
 緩和ケアの世界には、まず、ホスピスから入りました。15年前、奈良県で初めてのホスピスを立ち上げることとなり、そこのホスピス長として赴任させていただいたことが始まりです。
 全くの素人からの出発でしたが、多くの先輩方から教えられ、支えていただき、何とか軌道に乗ったところで、7年前から、現職を務めさせていただいています。緩和ケアチームの一員として、多くのがん患者さん、ご家族に対し、少しでも援助できればと思い毎日の業務に励んでおります。
 日本緩和医療学会の理事としては、今回安全・感染委員会の委員長を拝命させていただきました。これも初めての経験ですが、前任の柏木先生をはじめ、経験豊富な先生方と協力しながら、何とか学会に貢献して参りたいと思っております。
 さて、がん対策基本法の成立以来、緩和ケアの認識について、医療者の間ではある程度広がったように感じます。しかし、一般の方々の間ではどうでしょうか。実際の臨床の場では十分に認識されているようには感じられません。初めて介入させていただく患者さん、ご家族に、緩和ケアを知っていますか、と尋ねると、ほとんどの方が、知らない、と答えられます。また、聞いたことはあった方でも、終末期のケアだと多くの方が思っておられます。
 私の勤務する地域が、奈良県の南部で比較的田舎であるからかもしれません。皆さんの地域ではいかがでしょうか。
 日本緩和医療学会は、緩和ケアの普及・啓発を長年尽力してこられ、私もできる限りの協力はしてきたつもりです。しかし、まだほとんど知られていないと言わざるを得ないのが現場の感覚です。真の意味での普及・啓発とは何かを自問自答しております。みなさんと共にこのことを考えていきたいと思っております。
 個人的ではありますが、緩和ケアの普及・啓発を目的として、YouTubeを始めました。ささやかな試みですが、頑張ろうと思っています。
 皆様、今後ともよろしくお願いします。

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