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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.89
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2020  89
理事就任挨拶
理事就任挨拶


国立がん研究センター 先端医療開発センター
精神腫瘍学開発分野
小川 朝生


 大変お世話になります。みなさま、新型コロナウィルス感染症への対応など、厳しい状況の中、診療にお勤めのことと存じます。
 高齢化の問題に始まり、COVID-19への対応など、緩和医療を取り巻く状況は急変いたしました。がん医療においては、感染予防の観点から、緩和ケアチームの活動のあり方が大きく変わりました。また、感染予防からの面会制限から在宅療養に関心が集まり、今まで以上に療養生活の質が問われるようになりました。加えて、がん以外の領域での緩和ケアの必要性も問われています。
 わが国においては、緩和ケアはがん医療との統合を中心に進められてきた結果、がん診療連携拠点病院の中での連携は進んだ一方、拠点病院の外との間に、またがん医療とがん以外の医療との間に知らぬ間に溝が生じています。がんで培った緩和ケアの考え方を、地域で、そして他の疾病に適応し、緩和ケアを普及させるためにも、連携のあり方や提供のあり方を今以上に考える必要があります。
 これらの大きな流れの中で、どの方向に向かうことが望まれるのか、一緒に考え、検討を深めながら取り組んで参りたいと思います。どうぞご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

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