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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.81
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2018  81
学会印象記
第3回日本がんサポーティブケア学会学術集会印象
順天堂大学医学部附属順天堂医院 理学療法士
北原 エリ子

 2018年8月31日〜9月1日、第3回日本がんサポーティブケア学会学術集会が田村和夫学会長(福岡大学医学部総合医学研究センター)の下、「がん治療と支持・緩和医療の統合を目指して〜エビデンスに基づいたがんサポーティブケア〜」をテーマに福岡で開催された。私は初めての参加で、プログラムを見た時、他の学術集会と異なり、17の部門会議(Cachexia、化学療法に伴う悪心・嘔吐、発熱性好中球減少症、Oncology emergency、痛み、患者・医療職、漢方、がんリハビリテーション、高齢者のがん治療、骨転移と骨の健康、サイコオンコロジー、サバイバーシップ/患者会・遺族家族支援、神経障害、妊孕性、粘膜炎、皮膚障害、リンパ浮腫)とその部門ごとの教育セッション、ポスターセッションがある構成に目を引かれた。実際に参加すると、ポスターセッションはスライド口述発表とポスターディスカッションの両方を行う形式で、多くの方と討論できる機会と時間が十分にあり、発表者としてとても多くの情報を得られた。またポスターディスカッションはワイン&チーズ、ティー&スイーツとともに和やかな雰囲気で行われ、多くの方と交流でき、知識欲も食欲も満たす一時であった。部門会議は9部門がopenで、自由に聴講できる形式であった。私は“骨転移と骨の健康部会”を聴講したが、ガイドラインに関してリハビリテーションの観点からの意見を求められたことに驚きを感じるとともに、パブリックな空間で多くの意見を取り入れる進行に感銘を受けた。全体を通して、どのセッションにおいても題目や職種による重要性の差異を感じることがなく、しかしエビデンスを求める鋭い意見が飛び、“エビデンスに基づいたがんサポーティブケア”を目指す学会の姿勢を感じた。11年前に日本緩和医療学会学術大会に初めて参加したときに、この学会には毎年必ず参加しようと決意したことを思い出しながら、日本がんサポーティブケア学会学術大会に来年も参加することを決意し、福岡を後にした。

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