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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.81
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2018  81
理事就任挨拶
理事就任に際して
−地域で生きるための緩和ケアをめざして−
藤田医科大学医学部 外科・緩和医療学 講座教授
東口 志




 この度、日本緩和医療学会理事にご選出賜りました藤田医科大学外科・緩和医療学講座の東口志です。ご推挙いただきました本学会の代議員の方々はもとより、日頃より種々のご高配を賜っております皆様方に心より御礼申し上げます。
 本年10月10日をもちまして、所属いたします大学名が藤田保健衛生大学から藤田医科大学へと改名いたしました。これに先立ちまして、本学第一教育病院(本院)緩和ケアセンター(緩和ケア病棟+緩和ケアチーム+緩和ケア外来・在宅・地域連携)も整備拡大され、緩和ケア病棟も19床から37床へ増床いたしました。病棟も6階・7階をナースステーション内のスタッフ専用階段で結んだ2階建て病棟となっています。また、三重県津市にあります第三教育病院も七栗サナトリウムも七栗記念病院と名称を変更し、緩和ケア病棟20床に加えて、新たにハイブリット緩和ケア病棟20床を増床いたしました。この病棟は、がん治療を行いつつ緩和ケアを実践する目的で構築されており、内装も一新して快適な医療環境の提供に努めています。この機に、私達医局員全員、新しい緩和医療の提供に邁進いたしたいと決意を新たにしているところでございます。
 さて、私はこれまで10年間、理事を務めさせていただいてまいりました。この10年間に、まずは1.保険委員会委員長を担当させていただき、1)緩和ケア病棟管理料の引き上げ、2)緩和ケアチームの条件緩和、3)在宅移行推進への診療報酬改革、4)外来診療でのがん疼痛緩和管理指導料新設とその適応拡大、5)未承認・適応外薬の承認拡大と適正化などに尽力してまいりました。次いで、2.終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン2013年版の作業部会長として携わらせていただき、最近英語版もパブリッシュすることができました。また、3.国際交流委員長を拝命し、1)交際交流の在り方の可視化、2)アジア・環太平洋エリアでの緩和関連学会の実態調査などを行い、最近では4.地区委員会の東海・北陸支部会支部長として、地域での緩和ケアの在り方などを討議してまいりました。この先にあるものは、「地域で生ききるための緩和ケア」の構築であると考えております。
 初めて理事を勤めさせていただきました際には、まだ若手の一人でしたが、いつのまにか上から数番目に歳だけは余分に出世したみたいです。この余分な出世部分で得られました知識と経験を生かしつつ、多くの国民・市民の皆さまが地域で幸せに生ききれるような社会づくりと、それを支援する医療・介護・福祉の体制構築を通して本学会の発展に少しでも尽力できればと考えております。今後ともご支援ならびにご指導・ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。

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