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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.81
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2018  81
理事就任挨拶
理事就任のご挨拶
東京慈恵医科大学病院緩和ケア診療部
東京慈恵会医科大学院緩和医療学
下山 直人



 この度、理事を再び拝命いたしました東京慈恵会医科大学病院緩和ケア診療部の下山です。当学会の設立時の1995年には、米国メモリアルスローンケタリングがんセンター緩和ケア科で2年間の緩和ケア研修プログラムを受けており不在でしたが、1997年に帰国してからは20年以上にわたり、継続して本学会の運営に関わっており、現在の理事の中でもとうとう最も古株の1人となってしまいました。2007年の国立がんセンター手術部長時代には、がん対策基本法の設立に相まって、厚労省科学研究費「緩和ケアのグランドデザイン作成」班の主任研究者として、現在の本学会を含めた日本の緩和ケアの道筋を多くの仲間と作成し、それが現在の日本の緩和ケアの基盤となっていることを誇りに思っています。私のお役目はそろそろ終盤に差し掛かっていますが、今後も当学会の発展に理事として少しでも寄与できればと思っています。そして、理事会においては、今後も相変わらず、学会の改革のための辛口のコメントを元気に発していきたいと思っています。
 委員会に関しては、これまで種々の委員長を経験してきましたが、このたびは用語委員会委員長を継続させていただくこととなりました。
 私の役割として、前任者から引き継いでいる緩和ケア関連の用語を、少しずつ日本医学会の用語集に取り入れていただく役割は継続していきたいと思っています。そして、それに加え、日本緩和医療学会だけでなく、公益社団法人日本麻酔科学会、一般社団法人日本ペインクリニック学会、一般社団法人日本疼痛学会、本年度からはがん看護関連学会、一般社団法人日本サポーティブケア学会との連携を作り、関連学会内での用語の齟齬を解消することを目指していきたいと思っています。痛み関連、神経障害性疼痛関連などで、英語から日本語への翻訳における学会間での用語の統一化、それに基づいて各種学会においての抄録、発表原稿に関しての用語の適正化を行ってきており、新たな任期においても、それを継続していくつもりです。また、用語は時代とともに生きていることを感じることが多くなっていますが、時代の流れに即した用語、時代とともに新たに発生した用語、科学的な意味をもって使用されてきた言葉が差別用語ととらえられるようになっている用語など、緩和ケアにおいて、当学会の用語委員会が中心となって適正な用語を示していけるような連携、システム作りをしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

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