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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.77
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2017  77
よもやま話
「第2回まちかどがん相談in堺」を開催して
独立行政法人 労働者健康安全機構 大阪労災病院 泌尿器科
任 幹夫
 堺市二次医療圏内には、大阪労災病院、堺市立総合医療センター、近畿中央胸部疾患センター、ベルランド総合病院、耳原総合病院と5つの地域および大阪府がん診療拠点病院が存在します。堺市二次医療圏がん診療ネットワーク協議会の緩和ケア分科会では、これらがん診療拠点病院が中心となり、堺市内の緩和ケアの普及に努め、いつでもどこでも質の高い緩和ケアが受けられるように取り組んでいます。また、堺市二次医療圏内のがん診療拠点病院の緩和ケアチーム間で年間数回の事例検討などでの交流を深め、顔の見える関係を築いてきました。まだまだ、早期からの緩和ケアの必要性については、一般の方々の理解がえられていないことから、5病院の緩和ケアチームが協力し、昨年度より、ホスピス緩和ケア週間にあわせ、市民向けの緩和ケア、がん相談の普及・啓発活動として、「まちかどがん相談in堺」を企画しました。ショッピングモールへ買い物に来られた方々に気軽に立ち寄っていただける催しとして、昨年度はイオンモール北花田店、今年度は10月9日に南海堺駅PLATPLATにて開催しました。がんに関する相談ブースやパンフレットコーナーを設置し、堺市南区のイメージキャラクターである、みみちゃんに登場していただき@みみちゃんと学ぼう、A緩和ケアってなあに、Bがんの治療ってどうするの、Cがんの不安や心配はどうすればいいの、D仕事やお金、生活の心配はどうすればいいのといったテーマで緩和ケアに関するミニレクチャーを行いました。がん相談としては、昨年は2件、今年は12件あり、がんの検診、検査や診察上の悩み、身体の悩み、心の苦悩など、様々な内容の相談を受けました。開催後のアンケート調査では、「今後も緩和ケアに関するイベントがあれば参加を希望しますか?」の問いに「希望する」と回答された方が昨年は55%、今年は81%と多数の方々が参加を希望されていました。各病院単位ではなく、このようにがん診療拠点病院が協力し合い、がん患者さんやその家族が主体となり、緩和ケアを受けられるように、一般市民に向けた緩和ケアの普及・啓発活動を今後も継続していくことが重要と考えています。

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