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Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.75
日本緩和医療学会ニューズレター
May 2017  75
学会印象記
第31回日本がん看護学会学術集会に参加して
公立学校共済組合 東海中央病院
平澤 宏卓
 2017年2月4・5日、美味しい食べ物や豊かな自然など、沢山の魅力で溢れる高知市で開催された第31回日本がん看護学会学術集会に参加しました。今回は、高知県立大学の藤田佐和会長のもと、“がん看護の跳躍する力―未知なる世界の探究―”をテーマに、高知市内4会場に分かれ、全国よりがん看護に携わる約3,500名の方々が参加していました。各会場では数多くのスタッフの方々や、ゆるキャラなどに暖かく迎えられ活気溢れる会場となっていました。学術集会は、会長講演から華々しく幕を開け、特別講演3題、教育講演2題、シンポジウム2題、パネルディスカッション2題、交流集会17題、教育セミナー14題、各種委員会企画などの他、一般演題も575題と大変充実した内容でした。
 シンポジウムでは、「超高齢社会におけるがん患者と家族の意思決定支援」といった、今まさに私が直面している課題も取り上げられていました。そして、高齢者自身が明確に意思を伝えられるうちから、意思決定に介入していくアドバンス・ケア・プランニングの重要性を改めて実感することができました。その他、超高齢社会における新たな課題や看護についてはもちろん、AYA世代といわれる思春期・若年成人の就労問題や、高度かつ複雑に進歩しているがん医療の最新情報や、それらに伴う看護ケアなどについても学ぶことができました。また、編集委員会主催の研修会である「論文投稿における研究倫理の最新情報」では、研究倫理に関する最新ガイドラインの概要など、研究倫理についての最新情報について分かりやすく学ぶことができました。自らも専門知識や技術の向上・開発を図るため研究活動を行わなければならないと日々感じており、研究倫理について理解を深める機会となりました。
 今回の学術集会で得た、多くの新しい知見を活かし、がん看護の新しい夜明けの一端を担えるよう、今後も努力していきたいと思いました。

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